黒田官兵衛 考察メモ 01
ルート 赤ルートのみ
・黒田官兵衛四字熟語
機略重鈍
機略
→その時その時の状況に応じた謀
重鈍
→「鈍重」が検索上出てくる熟語。
動作や物事に対する反応が鈍くてのろいこと、その様
メモ
機略縦横(実際にある四字熟語、おそらくここからの派生)
→策略をその時々に応じて自在に用い巡らせること、
縦横が自由の意味を持っている
個人的メモ
四字熟語の「機略縦横」が元になり「縦横」(自由自在)部分が「重鈍」(反応が鈍いのろい)に変換されている。この「鈍く重い」もしくは「鈍重」が指し示す事柄が何かと考えると、彼の腕についた鉄球が思いつく。
「機略」の言葉がそのまま残り、変換要素として「重鈍」が加わっているため、黒田官兵衛の天下を狙う野心と行動力、または軍師(?)としてのその場に応じた対応の強さに、彼の持つ野心、野望を押さえつける鉄球を「重鈍」としているともとれる。
現時点で「機略縦横」の言葉を黒田官兵衛らしく変換するのならば、策略をその時々に応じて自在に用いたいが(用いる能力はある)、自由自在を困難にさせる要素(鉄球、もしくは豊臣軍?)が存在する(押さえつけられている)ともとれる。
(これが彼が言う「不幸」要素なのだろうか)
しかし、改めてプレイヤとして遊んだ感覚では、彼の「機略」という事柄を通常その言葉から連想される人間の持つ才能の位置と同一視してよいのかと感じる。
「機略」自体を疑う理由はどちらかといえば「重鈍」が気にかかるためだ。
「重鈍」が鉄球であるならば、「機略」を押さえつけるそれは黒田官兵衛にとっての最大の枷としての認識がある物になるのではないかと思うが、彼が赤ルートにて枷を認識するのは最終戦一つ前である。
この時に対峙する毛利元就からは「慣れとはおそろしいものだな~」と嫌みの類を言われている。
この言葉をそのまま受け取り、黒田官兵衛は枷のある状況に慣れていたため、彼自身はそれを「重鈍」ととらえていなかったとも考えることはできる。
(それは正直軍師(?)的な立場の人間としてどうなのかと思うレベル、天下を狙う人物としても粗さが目立つ)
これらを踏まえると2つほど捉え方ができる
1は、初めにあげた「重鈍」は彼の「機略」を押さえつける枷そのものの意味(豊臣など周囲の押さえつけにより、彼自身の能力を発揮できない)黒田官兵衛自身の認識はあってもなくても良い。
「重鈍」が外敵要因側
2は、枷自身のことではなく枷を重視できていない(現時点での自分の状況を正確に認識できていない)、かなり重要な問題を問題視しない彼の在り方を「重鈍」と指している意味。(最大級の鈍い人物、鈍感)
「重鈍」が内的要因側
もし、「重鈍」が2に近い場合「機略」の意味も後ろの言葉に引きずられて変化する可能性が高いと考える。
個人的に現在考えられる状況は、「機略」が本当にその場その場の対応の上手さを表している。いわゆる軍師的に事前に相手や状況を理解し、急な事柄にも臨機応変に対応するといったことからは離れたもの。
「機略」を発動させているのが「重鈍」なのではないだろうか
(「機略」自体には事前などの要素は含まれていないので、ことが起きてからの対応がうまい人でも意味はとおる)
(ここまで書いて一つ思ったことが、「機略」の要素がその場その場の対応の上手さ速さ機転の良さだとしたら、彼の「重鈍」による自己や周囲への認識の雑さ粗さによって引き起こされる問題を、この「機略」による対応の上手さが最終的に帳消しもしくは落ち着くところまでの回収を行っている可能性が高いのではないだろうか(もしそうだとしたら、自動事件お越し(回収も可能)装置のほかにならないし、とんだ存在が厄介人物))
正直赤ルートを一度プレイしなおしただけだが、彼の軍師らしい「機略」さは一度目では感じ取れなかった。(野心や野望、行動力の速さは感じたが。)
再度プレイ時には「重鈍」が担っている部分がどこかは認識していきたい、そうすれば自然と「機略」がわかると思いたい
・導入ナレーション
かつて豊臣軍に所属していた黒田官兵衛は
秀吉の下にいながらも虎視眈々と天下を狙っていた
しかし、あまりにもあからさまな野望を危険視した石田三成によって
遥か南の地へと追いやられていた
そして現在、豊臣勢をうらみつつ、黒田はこりもせずに野望を抱き続けていた
そんなある日、黒田の耳に吉報が届いた。
ー中略ー
この願ってもいない機を暗闇の中から見つめていた黒田は
ついに、 胸に秘めた野望を実現させる日が来たと悟ったのであった。
個人的メモ
(下線の部分が黒田官兵衛を表せている箇所として気になる部分となります)
導入ナレーションは公式側が用意したキャラの現状と性格をわかりやすく説明している部分のため、こちらはなるべく文章をそのまま受け取りたい。
「秀吉の下にいながらも虎視眈々と天下を狙っていた」
天下を狙う野心を持つ、虎視眈々と狙える
「あまりにもあからさまな野望を危険視した~」
あからさまの前にあまりにもとついているため、相当周囲からわかりやすい状態にいた
野望を隠すなどという器用なことはできない。もしくは周囲からの目というものを気にしない。自己の欲求を隠さないことで起こる事象に関心がないか、考えてもいない。
(己の行いたいことのみを信じ込む?直進的。自己の優先。)
(個人的な考えだが、戦国時代に天下の政権にとって代わろうとする人物は、裏切りや、内通などが起こりうることを考え、周到にせめてある程度は隠す様に動くとは思うのだが、文章上あまりにもあからさまな野望とかいてあるので本当にそのままであっただろうと考えられる)
(三成に追いやられているが、三成がどれだけ他者の感情に機敏かは現時点では判断不可能なため三成を尺度には使用できない)
「豊臣を恨みつつ」
追いやられたことを恨む感情は持っている。持ち続ける粘着質なところもある。
(これは自己に関係することのみの可能性も高い)
戦国時代の豊臣の天下において、あまりにもあからさまな野望を隠さないまま居座ったため追いやられたにもかかわらず、恨むという感情につながる人物。
何故追いやられたのかを考えるそぶりも現時点で読み取れる場所が見つけられなかったため、黒田官兵衛自身が考えている自己の認識、世界の認識と、世界から見た黒田官兵衛の認識に大きくずれがある可能性があると考える。
「こりもせず野望を抱き続けていた」
自己を阻む外的要因があったとしても心が折られることがないまま居続けられる
「凝りもせず」なのでなぜこの状況になったのかの反省をできているか疑わしい様な気がする
「吉報がとどいた」
豊臣が倒されたことを吉報、いい知らせととらえている
自己にとって良いことととらえているため、ほかの文章と合わせると
豊臣がいなくなれば自己の野望のため動けるという認識、野望を成し遂げられる認識がある
豊臣が自身の野望を阻む、阻害するものという認識も常にあった。豊臣を自分の野心を押さえつける枷、重石として認識している。
「胸に秘めた野望を実現する時が日がきた」
最後に悟ったとも書いてあるが、豊臣(自己の野心を押さえつけるもの「枷」ともとらえられる)が消えれば動いても良い、実現できる可能性があるとすぐ行動しようとする考えの速さがある。
(豊臣以外にも黒田官兵衛の野望を阻害するものはいくらでも出てきそうであるが、そのことを彼が考えられているか疑問がある)
すきを見せればすぐ襲い掛かるという意味では虎視眈々とは言葉から外れていない。
(ここの胸に秘めたは気になるところ、もし黒田官兵衛目線の胸に秘めたならば世間体てきには隠れていないことになる可能性がある。前文で虎視眈々ととも書いてあるがバレているため。)
個人的まとめメモ
己の野望(天下を取る)のために相手(敵)の隙を狙う(虎視眈々と)獣じみたところがある。
だがその野望を、獲物を狙う自身の姿勢を隠すことはできず、(または隠すという認識すらない)他者に気づかれやすい
野望への貪欲さが強く、他者に阻害されても心が折れることがなく、阻害されたことを恨み続けられる意思もある。
(獲物を狙い隙を伺う執着心の強い獣)
「吉報がとどいた」は完全に黒田官兵衛にとっての獲物の隙ということだろう
豊臣以外を考えているのか疑問。結局戦国で天下を狙う構造はそこかしこにある状態なのは変わっていない、また三成も存在しており足元をすくう要因はいくらでもある。
裏切り襲撃はいくらでも考えられる状況において、そのことを踏まえて考えられているか疑わしい。(大谷襲撃時がまさしくそれと考える)
(あまりにも獲物を狙う素直な人であるため獣の面が強すぎる可能性がある、このため人間の世界では浮いているのでは)
・赤ルート内容は大きく3段階(と考える)
①九州平定(進行)
②大谷下っ端期(停滞)
③鍵奪還(謀反、逆襲、進行)
メモ(大まかな認識)
① 黒田官兵衛の野心と行動力、前進する能力の強さ
行動力の速さと勢いの良さを見れる。何より豊臣軍のしっぺ返しをあまりにも気にしてなさすぎるように見える。
天下取りを目指して行動する黒田官兵衛がみえる、その様への九州勢の評価が見えるはずの箇所。
①②間 大谷襲撃、九州平定の足元をすくわれる黒田官兵衛(物語的には転の要素)
大谷さんに九州平定、反逆を見透かされしっぺ返しを食らう。襲撃に対応できていない。
(攻め込まれることに慣れていない?)
この時点で黒田官兵衛の「不幸」台詞がよく出てきていた印象だが、あれだけ九州を攻め込んで構えていなかったのかと不思議に感じる箇所。
② 黒田官兵衛の苦手とすることの認識、大谷もしくは豊臣系との相性の悪さ。
他者に使われる、飼い犬状態の黒田官兵衛。
長曾我部を過去に徳川軍に成り代わり攻め込んだことをあまり良くないことととらえている。
攻め込むことは得意だが、謀略などは苦手意識が強いのか、自分の意志ではなく他者の指示によって攻め込むことが嫌いなのか、読み取れていない。
隙を狙うのは良いが、回りくどい相手を騙して自身の優位性を高めるなどの対応は苦手なのか、この辺りは黒田官兵衛の苦手要素がおそらくあるため今後気にしていく予定。
この部分は黒田官兵衛の無言台詞も印象的、虎視眈々となのか我慢なのか判断できない。
( 大谷さんの性格の悪さも少し見える部分
大谷メモ
聡い人、おだての利かない女性は苦手
第五天魔王が好み
黒田官兵衛「趣味が悪い」発言あり)
大谷さんとの相性の悪さとも書いたが、毛利さんとの相性のほうがより一層悪いような気がする。(毛利さんは中国を守るために周囲の状況を常に確認し、相手を利用して常に自国を守る行動をとる人という認識があるため)
③ 黒田官兵衛の認識の粗さと行動力、黒田官兵衛の天下統一に対する位置の描写(?)。
黒田官兵衛が現状に我慢できなくなり、毛利さん大谷さんに攻め入る。
二人をまとめて倒して終わらせようとする。
(相当雑な対応にも見える。隙を伺ったわけでもない気がする。状況に耐えられないからに近い)
ここで毛利さんにより枷、鉄球による不自由を認識する。
(豊臣への恨み、自己への「枷」の認識はあるにもかかわらず、「枷」を外すことを忘れている。)
枷の認識、鍵の所在により、ストーリー内で一番行動に勢いづく
鍵を求めて天下分け目の関が原へ乗り込み鍵を取り返すことだけを考えて行動する。
天下を取ったこととなるという、天下を狙わなければ天下をとれるということでよいのだろうかという終わり。
(獲物を求める行動の速さと強さといえばよいのだろうか)
まとめメモ
現時点で
気にかかる点は大谷さんに攻め込まれた際の「不幸」呼びについて。やはり天下を狙っており、各所からの反撃は予想はつくはずなのだが、まるで自分が不幸だから起きてしまったかのような発言と態度、自身の危険性の世間からの認識をとらえられていないようなものの言い方が存在すると思われる。
この部分が何よりも黒田官兵衛が自身の世間認識を雑に扱っている人物であるのではという疑問を感じた箇所である。
(自身が引き金の事柄を「不幸」でまとめてしまっているような感覚)
黒田官兵衛の苦手とするものは何かは現在より正確に認識したい。
また、毛利さんに指摘されてからの天下分け目関が原へ乗り込む猪突猛進さ。関が原であることを感じさせない鍵だけに執着する行動と台詞が、細かいことを考えない物事を大雑把な自己の意志、それを中心にあまりにもとらえすぎる人ではないかと感じた部分。
最終面で獲物が「天下」から「鍵」に変化したと捉えてよいかどうか。
黒田官兵衛問題発言(台詞の言い方は正確ではないメモ程度)
陣か敵を倒したとき「あれ?意外とうまくいくもんだ」
(軍師としてどうなんだろうか)
「これでも暴れるのは性にあわんよ」
立花「弓には弓の良さがある同じことに思わないか黒田殿」
(天下を取る人ではないということなのか、もっと別の点をしてきしているのか)
気になる事柄
・軍師としてではなく、野心家としての面が強く描かれている?
・黒田官兵衛は野望を阻害された原因など過去の失敗を振り返る気持ちがあるか
(大体人間は失敗を振り返り次に生かしていくためこれがなければ相当雑、元気な人な気がする)
・野望を阻害した相手に復讐しようという気持ちはあるのか行動はするのか
(現時点では相手は覚えているが、獲物でないものは優先度が下げられている気がする。恨みはあるが復讐行動はしない)
・黒田官兵衛にとっての世間の認識がどの程度あるか
・黒田官兵衛が「不幸」認定しているものがどのようなものか
・黒田官兵衛の中で、豊臣を「枷」「重石」(自己の野望、野心)としてとらえすぎているのではないか
(自己の「野心」「才能」を捕らえるもの「豊臣」ということだけを考えすぎているのではないか)他を認識できているか。
・黒田官兵衛の胸に秘めた野心は本当に世間体的には胸に秘めていた状況かどうか
・「鉄球」、「枷」を外すことへの認識が黒田官兵衛中で常日頃あるかどうか
(「枷」は認識しているが「枷を外す」は発想できていないか)
・なぜ天下を狙っているのか、黒田官兵衛にとっての天下(獲物)
・黒田官兵衛の苦手、嫌う事柄の認識(飼い犬の時)
赤ルート進行時の確認
①九州平定
・九州組の黒田官兵衛への評価
①~② 大谷襲撃時
・「不幸」の認識
・大谷襲撃をどうとらえているか
②大谷下っ端期
・苦手とすること
・嫌うこと
③鍵奪還
・「枷を外す」ことへの認識
・天下取りを見ているか
・現時点での個人的黒田官兵衛認識
獲物(天下)を狙う獣、獲物への執着心が強い、自身の獲物を阻害してくる相手を予想できないが、阻害してきた相手を覚え恨み続けることができる。
獲物を阻害した相手は覚えていられるが、阻害してきた理由は重要視していない
獲物を狙う姿勢は世間からみるとあからさまでわかりやすいほど強い。
自身も獲物を狙う姿勢を隠すことはない。
人間より獣の認識、物事が起こった過程の重要視が薄く結果のみを見ている気がするため。
(阻害の理由や要因を重要視しないため、行動を起こすことへの対応も早い)
人間のような複雑な状況把握を行わないためある意味さっぱりとしているキャラクタ。
ある意味付き合いやすい相手だが、人間界に現れた獣としてとらえたほうが良い気がするため、通常の対人関係を求めないほうが良い気がする。
(彼が引き起こす問題に巻き込まれる可能性が高いため)
人間界の物事の捉え方は通用しない可能性が高い。
天下取りの世界に生まれたことは彼にとっては生きやすいかもしれないが、天下取りの世界からすれば彼のあからさまな野心と行動力(細かいことを考えないため勢いが強く繰り返す)は、混乱の要因であり絶対に倒すか抑え込まなければいならない存在、しかし抑え込もうと対応すればそれなりの抵抗を見せ、最終的にある程度彼自身が落ち着くところに持っていく能力がある。
もし倒しきれなければ、彼の恨みを買い続けることになる。少しでも隙を見せれば獲物に襲い掛かる。(おそらく阻害する要因への襲撃は二の次)
ここまでの時点で、三成は追いやるではなく初めの時点で倒しきってしまったほうがよかったと思えてならない。
何故この厄介を生き残らせてしまったのかは考えたいところだが、大谷さんなんだろうか。本当にそうであるならば大谷さん面倒だと思えてならない。
厄介の代名詞。穴熊はその言葉通りのもの、獣の要素が強い。
九州の爆弾。